短歌

2011年10・11月

おつまみはねぎまとつくねこの耳が赤くなるまで君と晩酌(Twitter企画・歌詠み75「ねこのみみ」)
夕飯をケーキにします 夏服の整理を早くしないのならば
Amazonで誰にも会わず買った本 「コミュニケーション力の上げ方」
食材が多いし作るの楽だから 我が家じゃお鍋は通年料理
竜胆が咲く頃君が振られたと泣いていたから僕は笑った
プチ凹みしてても腹は減るんだし酒はうまいし幸せだよね?
「僕ならば」「あたしだったら」信念が薄い私は口をつぐんだ
生ビール日本酒焼酎ウイスキー 酒には酒を酒の肴に(Twitter企画・歌詠み75「酒の肴に」)
いつもより苦く作ったジントニック 後悔だけを酒の肴に(Twitter企画・歌詠み75「酒の肴に」)
発泡酒でも新ジャンルでもなくてただ純粋にビール飲みたい
「たまひよ」は読む気になれず桃色の待合椅子で眠る午後二時
抱かれてる男の腕が余ってて肩で感じる誰かのスペース
恋をした手紙を書いた返事来た 忘れられない僕の初恋(Twitter企画・歌詠み75「恋をした」)
つまらないことに笑って嬉しくて 恋をしていた高一の冬(Twitter企画・歌詠み75「恋をした」)
心中にある期待すら打ち砕く あなたが話す誰かの自慢(Twitter企画・歌詠み75「あるきたい」)
歩きたい 電車を降りて30分ほど先にある君の家まで(Twitter企画・歌詠み75「あるきたい」)
早朝の商店街を歩きたい あなたと2人何も話さず(Twitter企画・歌詠み75「あるきたい」)
肩を寄せ一つの傘で帰りましょ 一つの屋根の二人のおうち
何をしてどこにいるのか生存の連絡くらい寄越せよ友よ
君と僕 それぞれの物が どちらでも 無い二人の物 待ち侘びる部屋
あなたほど寒がりな人いないから 今も私はひとりなんです
懐メロが流れる店で はじめての曲に心が震えた二十歳

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