短歌

2012年5月

もう少しふたりでいたい週末に奇跡が欲しい例えば雨とか(Twitter企画・雨詠み75)
とめどなく降り続けてる 今日もまた一人で過ごす理由ができた(Twitter企画・雨詠み75)
ごめんねと笑った彼を真横から殴ってほしい 私の代わりに(Twitter企画・雨詠み75)
五月雨の形の染みが何粒もできてスーツは雨色になる(Twitter企画・雨詠み75)
頭から3センチまで浸かってるたんぽぽ 加減はいかがでしょうか(Twitter企画・雨詠み75)
縦縞が描かれている外界にあなたは居りて私は居らぬ(Twitter企画・雨詠み75)
雨避けのビニールをかけられている袋の中で転がった恋(Twitter企画・雨詠み75)
雨ですか全く気づきませんでしたあなたのことしか見ていないので(Twitter企画・雨詠み75)
月光で綺麗になれるおまじないしか知らなくて願えぬ恋路(Twitter企画・月詠み75)
狂わされ情を与えてくれるなら藁にも月にも縋りたい夜(Twitter企画・月詠み75)
狼に変わると言うが事実ならどうぞ好きに、と笑う12時(Twitter企画・月詠み75)
もしもまた話す奇跡が起きるなら「どうも」とかそのくらいがいいな
傷付けることを認めるのが嫌で軍手をはめてやんわり触れた
神仏天使妖精魔女小人なんでもいいから恋を叶えて
「すき」はまだ言えないけれどもしも今日お見かけしたら話しかけます(Twitter企画・告白の日)
触れていたことがあります 身じろぎも出来ないような通学バスで
遠くから見られただけで充分だ 嘘でも比喩でもなんでもなくて
オクターブ高くなるのを止められずはずれっぱなしのあいづち 好きだ
かしょかしょとコップを擦る 明日10時彼と温まる予定が出来た
諦めた恋だったのに挨拶を交わしただけでぶり返すとは(Twitter企画・poem24「揺れる」)
ネクタイの趣味変わったね そうなんだ お幸せにね 大好きだった
「勉強はしたくないけど好きなこがいるから学校に行く」みたいだ
恋をしているというだけ それだけでメイク時間が10分伸びる
会いにきてくれますかもし明後日が雨になるなら傘がないなら
夕方のような朝日を浴びながら寝ようと思うネクタイのまま
独り身を隠してくれる人の波寄せて返して寄せて寄せてよ(Twitter企画・歌詠み75「ひとのなみ」)

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