短歌
2012年7・8月
傘を差す必要がない雨だから泣いて落ち込む必要はない
イヤホンで蓋をしたってどうしても頭の中で鳴り響く恋
テーブルの対角にいるあなたとは尺とり指で測れない距離
明確なことは言えない聞けないで雨の市バスでつないだ小指
好きとしか言えない恋をかき集め笹は重たく夜に佇む
赤だから立ち止まってる あくまでも赤だからです守っています
詞の中で好きになられている君がキミに見えるという病気です
おはようの言葉以上を言うために今日と明日と明後日がある
さよならと6度ボタンを叩く間にため息を15回は吐いた
もう一度あなたの夢を見るための熱に溺れて倒れてもいい
爆音に責められながら「好きだ」って「好きだ」って言う何度も何度も(Twitter企画・夏祭り詠み)
願わないうちに降っちゃう流星のようにさらりと光れますよに(Twitter企画・star75「流れ星」)
願えない願いですから願わずにいてねと願う金曜の夜(Twitter企画・ブルームーン詠み)
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