短歌

2012年2月

幸福が足りてないから昼食のホットケーキは三段にする
千畳の誰とも会わない部屋に住む 心が狭くならないように
恋人も気になる人もいないけど何かのために準備するチョコ(Twitter企画・バレンタインポエム)
あの人にチョコを渡して好きだって言えるくらいに好きになりたい
僕のこと思って買った飴ならば義理でもいいし悲しくもない(Twitter企画・縛り短歌「あめならば」)
3月のさよならの日が雨ならばよかった 傘で隠したかった(Twitter企画・縛り短歌「あめならば」)
「そうだね」を「そうですねえ」に言いかえる 敬語で増える文字数が距離
相応のギャラはしっかり払うから私の夢に出てきてください
目鼻立ちより改造をしたい耳 フラグの音が聞こえるように
君がため塗って飾った銀色の爪先までも染める恋です(Twitter企画・縛り短歌「銀色の」)
コーヒーを一緒に二杯飲んだこと秘密にしたがる貴方が可愛い
恋人に優しく笑う君が好きだからあの子も好きになります
気付いたら錆びてた銀のスプーンは捨ててしまおう 酔ってるうちに(Twitter企画・縛り短歌「スプーンは」)
今朝夢で君が売ってたドーナツを買った いつものミスドで100円
「だけどねえ、本当は好きだったの」と一升瓶を転がし笑う
折りたたみ傘はいつでも持っている 急な豪雨と恋に備えて(Twitter企画・歌詠み75「おりたたみ」)
愛しさが見えなくなるまで折り畳みチョコに添えとく 知らずにいてね(Twitter企画・歌詠み75「おりたたみ」)
折り畳み自転車にカゴはないので君の荷物を運べないのだ(Twitter企画・歌詠み75「おりたたみ」)
アドレスを書いた手紙を折り畳み入れればよかったそしたら今ごろ(Twitter企画・歌詠み75「おりたたみ」)
会いたくてでもそんなこと言えなくてそもそも伝える手段もなくて
純愛でとっても泣けるストーリーも愛されなければ始まらないので
爪先の石がきらきら光ってる 私と違って輝いている
厳かに鰯の腹を切り裂いた さてと潰してつみれにするか(Twitter企画・縛り短歌「切り裂いた」)

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